DeepLesson に戻る

 第7章  幾何公差
 基準となる理論的に正確な幾何学的基準のことをデータムといい、これを使って形状を規制するのが関連形体です。
 これに対して、データムなしで形状を規制することを
単独形体といいます。

 幾何公差の種類は4つに分類され、記号の数は14種類あります。
 分類される4つは、
形状公差、姿勢公差、位置公差、振れ公差です。
  

  
 (1)形状公差(データム不要

 対象となる形体が幾何学的に正しい形状を表す公差の許容値を示します。

 真直度公差  直線形体の幾何学的に正しい直線からの「ひらき」の許容値。
 平面度公差  平面形体の幾何学的に正しい平面からの「ひらき」の許容値。
 真円度公差  円形形体の幾何学的に正しい円からの「ひらき」の許容値。
 円筒度公差  円形形体の幾何学的に正しい円筒からの「ひらき」の許容値。
 線の輪郭度公差  理論的に正確な寸法によって定めた幾何学的に正しい輪郭からの線の輪郭の「ひらき」の許容値。
 面の輪郭度公差  理論的に正確な寸法によって定めた幾何学的に正しい輪郭からの面の輪郭の「ひらき」の許容値。

 (2)姿勢公差(データム必要

 対象となる形体がデータムに関連し、平行や直角、任意の角度の形状が幾何学的に正しい姿勢を表す公差の許容値を示します。

 平行度公差  データム直線(平面)に対して平行な幾何学的直線(平面)からの、平行であるべき直線(平面)形体の「ひらき」の許容値。
 直角度公差  データム直線(平面)に対して直角な幾何学的直線(平面)からの、直角であるべき直線(平面)形体の「ひらき」の許容値。
 傾斜度公差  データム直線(平面)に対して理論的に正確な角度をもつ幾何学的直線(平面)からの、理論的に正確な角度をもつべき直線(平面)の「ひらき」の許容値。
 線の輪郭度公差  データム軸直線またはデータム面からの理論的に正確な角度をもち、かつ理論的に正確な寸法によって定められた幾何学的輪郭からの線の輪郭の「ひらき」の許容値。
 面の輪郭度公差  データム軸直線またはデータム面からの理論的に正確な角度をもち、かつ理論的に正確な寸法によって定められた幾何学的輪郭からの面の輪郭の「ひらき」の許容値。

 (3)位置公差(データム必要・※不要も有り

 対象となる形体がデータムに関連し、中心点や中心線、中心平面の形状が幾何学的に正しい姿勢を表す公差の許容値を示します。

 位置度公差  データムまたは他の形体に関連して定められて理論的に正確な位置からの点、直線(平面)形体の「ひらき」の許容値。
 同心度公差  データム円の中心に対する他の円形形体の中心点の位置の「ひらき」の許容値。
 同軸度公差  データム軸直線と同一直線上にあるべき軸線のデータム軸直線からの「ひらき」の許容値。
 対称度公差  データム軸直線(平面)に関して互いに対称であるべき形体の対称位置からの「ひらき」の許容値。
 線の輪郭度公差  データム軸直線(平面)からの理論的に正確な位置にあり、かつ理論的に正確な寸法によって定められた幾何学的輪郭からの線に輪郭の「ひらき」の許容値。
 面の輪郭度公差  データム軸直線(平面)からの理論的に正確な位置にあり、かつ理論的に正確な寸法によって定められた幾何学的輪郭からの面に輪郭の「ひらき」の許容値。

 (4)振れ公差(データム必要

 対象となる形体がデータムに関連し、回転体の表面において指定された方向の形状が幾何学的に正しい姿勢を表す公差の許容値を示します。

 円周振れ公差  データム軸直線を軸とする回転体をデータム軸直線の周りに回転したとき、その表面が指定された位置または任意の位置において指定された方向に変位する許容値。
 全振れ公差  データム軸直線を軸とする回転体をデータム軸直線の周りに回転したとき、その表面が指定された方向に変位する許容値。